『陶芸家 与志平佳 工房訪問』
11月の初めにSRで「土 とくらす 2010 与志平 佳」というイベントをやっていました。
この企画には多くの方にご来場を頂き、大盛況でした。
開催中はご本人にあまり話す機会もなかったので、逗子の披露山にある自宅兼工房を訪ねました。
与志平さんは生まれは大阪で、ご両親は教師をされているようです。
お母さんが陶器が趣味で、彼女も小さい時から器めぐりをお母さんと一緒についていったようです。
それが高じて、高校生の時に「自分はこの道に行くんだ」と 進路を決めて、師匠の門をたたいたようです。
それから芸大の陶芸に進み、教師も4年ほどやった後に結婚で逗子に来られたようです。
お父さんが沖縄の出身で、向こうの文化の影響も受けたのが作風にも出ているとも言われていました。
陶芸は土こね3年と言われるほど、体力のいる仕事のようです。
また上薬をかけても思い通りの色合いになることはめったになく、本心から最高の出来栄えというのは、一年に一個できるかどうかで、まだまだ修行の最中ですと謙虚にお話しされておられました。
珍しいのは師匠が磁器をやっておられ、その奥さんが陶器をやっておられたそうで、その融合した器を作るようになったそうです。
二つを混じり合わせるのはとても難しいことだそうです。
陶芸の奥深さを感じます。
これが陶器と磁器の融合したものです。
これは出来上りと素焼き前の状況では大きさもこんなに違います。
直径では3cmは違いますね。
陶芸には道具つくりも大事な作業で、ほとんど自分で作られるようです。
彼女は女性の視点でものづくりをしているようです。
器は洗いやすく、軽いものがいいと、自分で 使う立場で作るそうです。
また「割れちゃった」と聞くと、とても「うれしい」と言います。
理由はしまってあるのではなく、使ってくれてるのが「うれしい」ということです。
お邪魔したついでに、初めて自分も挑戦することになりました。
私はこれから寒くなり熱燗を飲む時の「ぐい呑み」に挑みました。
とりあえず手助けも頂いて完成しました。
他の方のと一緒に焼いてもらうことになりました。
思いがけずの陶芸でしたが、年末には出来上がるようで、これで一杯をやるのが今から楽しみです。
前から焼き物には興味があり、ちょっと暇になったら教わりたいと思っていました。
教室は3回コースでやるようで、これから本格的に教わりながらやっていきたいと思います。
ショールームでのイベントもまた来年行うようですので、ぜひこちらにも足を運んでください。