匠の技 技能競技大会
日本の建築の原点である大工の木組みの技を競う大会がありました。
初めての地方大会が生まれ故郷の秋田の大館で行われました。
主催の工務店団体全建連の会長からいろいろ教えを頂いていたので、会長の付き人としても参加をしなくてはと思い帰省しました。
会場は秋田杉を使った体育館でした。中々美しい建物でした。
主に20代の若手の大工が主役です。
競技の課題は「隅木・振れ垂木・ひよどり栓・取合い小屋組み」という、直角では納まらない変形の難しいものでした。
一日半の間に製図から加工、組立と時間内にいかに早く美しく納めるかというのが採点の基本です。
どの選手の顔も真剣そのもので、見ていてもさわやかさが伝わってきます。
完成後審査員が慎重にチェックをして順位が決まります。
どれも甲乙つけがたい出来栄えで、僅差での差で優勝が決まりました。
26歳ながらアッパレという出来でした。
こういった技術を次世代にいかに伝承していけるかがこれからの一番大切なところと感じました。
国も技術を大事にするということに力を入れ始めたことはいいことと思います。
こういった若手が担ってくれていると思うと、私達もしっかりと応援しなくてはと思います。
会場の隣には秋田杉で作られたドームがあり、冬場は思いっきり体を動かせるところとして地元の子供達には欠かせない施設になってました。
参加者は茶髪の人もいなく、自分の仕事に誇りを持って取組んでいるというのが伝わってきて、日本もまだ捨てたもんじゃない。こういった活動を継続していくことが本当に大事なことと強く感じました。