『100周年に思うこと』
先日20年以上前から懇意にしていただいてる会社の創業100周年の記念式典に参加しました。
この「(株)青木工務店」は今4代目に継がれていて、今年でちょうど100年になる工務店です。
写真の方は、会長になり息子さんが現社長です。
この三代目は今は全国の工務店の団体である「(社団)全国中小 建築工事業団体連合会=全建連」という組織の会長として、町場工務店を活性化して、質の高い住宅の提供を担うという活動をされています。
この組織も従来は閉塞的な組織であったであろうと思いますが、一人の思いでガラッと変わるのを見せられました。
私が40歳そこそこの頃から、この方にたくさんの建築の知識を学び、一緒に海外にも数多く出かけてきました。
その当時は材木屋として商売だけをやっていましたから、この方の影響がその後の事業の展開に相当影響を与えてくれたものでした。
アメリカやタイからも直に当時としては珍しい直輸入をやっていたり、とにかく行動力のある方でした。
会社30年説があるくらい、事業を継続するというのは大変なことと思いますが、工務店一筋に100年。
これまでに建築した建物は3千棟を越えるという凄さです。
この会に出席して、私も思いました。
キリガヤも、おかげさまで私で五代目。
明治15年から材木屋の桐ヶ谷が始まり、128年になります。
しかし100年の時も、その後も一度も区切りの披露をしていませんでした。
思えば100年は私が「(株)桐ヶ谷材木店」に 入社した翌年でした。
父の会長も再来年は卒寿の90を迎えます。
私もまだ現役でやっているし、次男の息子も会社で頑張っているし、その年がちょうど創業130周年に当たります。
2012年(平成24年) キリガヤ創業130周年 記念式典挙行三代そろい、そして昔の話も出来る会長が健在のうちに区切りの年を迎えようと決めました。
100年を越す間、会社が存続できたことは、それぞれの各代の責任者が激動の時代の中できちんと次につないでくれたからこそであり、それが信用となって評価されているとすると祖先への感謝なくしては今はありえません。
これから大きくキリガヤも変わらざるを得ませんが、何より次代へ引き継ぐを使命にこれからもやっていきたいと思います。