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社長日記|株式会社キリガヤ代表取締役 桐ヶ谷覚より皆様へメッセージ2010年度版

注文住宅のキリガヤ 社長日記
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最新の日記


『第18回 盛和塾全国大会』

今年も稲盛さんに学ぼうとする経営者が全国はおろか、海外からも参加され7〜8日で横浜で開催されました。
世界61ある塾から3428名も参加され、8人の方が体験発表を行いました。
なにせ日本でもこれだけの収容量の会場は横浜以外になく、数年前から毎回横浜で開催されています。

第18回 盛和塾全国大会

発表者は自身の経営を通して、稲盛さんの教えが役に立った場面などを話されますが、みな同じ境遇の悩みを持ち合わせているので、聞く人それぞれに共感を生むのです。
最優秀賞はブラジルで牧草の種子の販売やレストランをやっている方の話でした。
大地に夢を持ち35年前に渡り、苦労の末に今や立派な経営をされている人でした。
ブラジルでは役人に対する信頼もないので、税金を納めようとはしないそうですが、この人は稲盛さんの教えに忠実に税金を納めるようにしたそうです。
するとその後の展開が思いもかけずに好転。
税金をきちんと納めていたためにピンチを救われ、事業の発展に繋がったと言っていました。
あのブラジルでも正直者が報われることがあり、真面目に正直にやることが大事と言われていました。
稲盛塾長の講話は大会の最後にあるのですが、今年は何度も聞いていた話しですが、ストッと胸に落ちました。
盛和塾のタイトルは「心を高める 経営を伸ばす」であります。
この「心を高める」は頭ではそれなりに理解しているものの、どこかまだ自分のものになっていない感じでしたが今回でしっくりしました。

心の構造は中心から
(1)良心・理性、高次元の真我
(2)本能・・・・・食欲であったり
(3)感情・・・・・好き嫌いであったり
(4)感性(五感)
(5)知性

で五重の円で囲まれているとのこと。

悟りをひらく人はこの@の真我にたどり着くけど、一般の人は(2)の本能で生きている。
人間性を高めるということは、本能に振り回されやすい低次元の自我で生きるので はなく、高次元の真我が出やすくすることだと。
これが利己⇒利他になるとのこと。
(5)の知性を使って本能の自我を抑えて、真我にたどり着くようにするのだと。
例えば本能で商売をすると、儲かれば何をやってもいいということになる。
多くの不正はここから発している。
肉にしろ、うなぎにしろ、いろんな事件が起こるのは全て自我が先に出た証拠。
今回すっきりしたのは、(1)と(2)は同じ円の中で行きつ戻りつやっていて、誰にでも良心があるが、でもそうは行かない。
経営上の儲けがないと会社は潰れるという、その葛藤が当たり前だと。
少しでも自我を押さえて真我にたどり着くように葛藤するのが心を高めることだと。
こうして徐々に心のあり方を変えていくのが「心を高める」ことだと言っていました。
経営には本能だけではやっていけない良心・理性を伴った経営が大事と納得しました。
あとは自分がいかに日々の活動の中で生かしていけるかにかかってきます。

また稲盛さんがJALの会長を引き受けるにあたり、悩んだ末の結論を話されました。

・二次破綻すれば日本経済に大きな影響を与える
・残った社員の雇用を守る
・大手一社の寡占体制では国民の利益にならない

この三つの点から会長就任を受諾したと話していました。
来年には必ず黒字化して、正常な体制にするとも言っておりました。
期待したいものです。
ちょっと硬い話になりましたが、うまく伝えるのは難しいですね。
自分も更に精進して心を高めていくように、自我を抑えて良心にそった経営を目指します。


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