ノーベル物理学賞 小柴昌俊先生の講演
先日、ミーズ設計協同組合の20周年記念で小柴先生の講演がありました。
ミーズとは三浦半島の4市町【三浦・横須賀・葉山・逗子】の頭文字(MYHZ)からの由来で、4市町所在での設計事務所の集団です。
平成元年から、個の事務所ではなく集団で行政の設計の受け皿としてスタートしました。
そして今年で20年を経過したことでの記念の会でした。
先生のお話しは「やればできる」というテーマでした。
私は物理や化学は全くやってこずに、もっぱら文系というより自動車部で大学を卒業したものですから、理系は本当に不得手なのです。
お話しの後半は、素粒子だ太陽ニュートリノとかで私には大変に難しいお話でありましたが、ノーベル受賞後は「平成基礎科学財団」を設立されご自身のお金や天皇陛下からも寄付があったりとかで、これからの科学者を育てようと頑張っておられることとかは大変に興味深く聞かせていただきました。
NHKの取材での「楽しむ科学教室」を普及さられたり、科学の底上げに本当に努力されているのがよく分かりました。
財団では、将来の科学者の育成のためにも「国民一人一円」の寄付をお願いしたいということですが、今は全国の自治体へもじわじわと広がりを見せているようです。
私は、先生の生い立ちの方に興味がありました。
お生まれは豊橋しですが、少年時代は横須賀で過ごし、横須賀中学(今の横須賀高校)の一年のときに小児麻痺にかかり、芋虫が這うようにして学校に行ったと言われます。
そんな大変なハンデを背負いながら、学業に立ち向かい、ノーベル賞までを受賞するだけの功績を残されたことの方が凄いことだと思います。
おそらく「やればできる」は、ご自身の境遇からの強い言葉だと思いました。
「やればできる」の言葉の前に、「真剣に」という言葉を強く言っておられました。
なにせ日本は資源のない国ですから、日本人の知恵と能力で世界と伍していかないといけないわけですから、財団を通して世界に通用する科学者の育成にご尽力をお願いしたいと思います。
これからもお元気に日本の科学のあるべき方向へ導いていってほしいものです。