三浦野菜の高梨農園
今週に住宅の現場見学会がありまして、来場者の方のお土産に三浦の新鮮野菜をお届けしようと思い、高梨農園を訪ねました。
ここはお寺の過去帳から分ってるだけで、750年以上続いている家系だそうです。
鎌倉時代の三浦一族に繋がるというのですからびっくりしました。
農地は太平洋と東京湾を両方とも見渡せる高台でした。
今回は大根と人参と蕪を使わせてもらうことにしました。
当主は私と同じ還暦組みで同年なので、親近感を持ちました。
革新的な農業をやっているのには驚かされました。
20年前から、販売を農協頼みではいけないと自分で販売を始めたのです。
今では三浦市内や横浜までも出店しいて、10ヶ所で販売をしているそうです。
最近は若者が農業をやりたいと志願してくる人も増えてきて、現在は20人以上の人を雇い入れて野菜作りをしているそうです。
いいアイデアだと思ったのは、週に一度は交代でお店での店頭販売をするそうです。
自分たちが作った野菜を情熱をこめて販売し、お客様の笑顔に接することで農作業にも励みになるそうです。確かにいい方法ですね。
農地は全部で4.5町歩といいますから、東京ドームと同じ面積です。
これが30ヶ所に点在していて、それぞれ種類の違う野菜を栽培しているそうです。
高梨さんの優れているところは、50品種以上の野菜を栽培していて、年間に2.5回の作付けをやっているそうです。
本当は、これを3回までもっていければいいのだがと言ってました。
一般的には、スイカと大根とキャベツくらいで終わってしまうようで、周りの人からは「何をやってんだか」と冷ややかな目で見られていると笑って言っていました。
三浦方面でもこれだけの種類の栽培をしているところはなく、これらも直販システムで偏った種類だけでは魅力ある野菜のお店にならないので増やしてきたのだと思います。
面白かったのは、農協に出荷用の大根は味よりも見栄えを重視した品種で、漬物とか加工をするには味を優先した品種を植えていると聞いたのにはビックリしました。
高梨さんは、農業が面白いと自信を持って取組んでいて「うらやましいな」と思うくらいでした。
農業も革新をしていけば相当魅力ある仕事と思いました。
農業が、進化してきているのにも驚かされました。
種の植え付けは今や写真のようにオブラートの紐の中に種が入っていて、これを畝に敷いていくと自然に植え付けが出来るということでした。
300坪くらいの面積も1〜2時間もあれば終わるというのですからビックリです。
私が野菜を作っている農家の人は楽しいだろなと思ったのは、年に2〜3回転の作付けをする時です。
いろいろ考えて試したことが、半年後には結果が出てくるということです。
林業だと最低でも結果がでるまでには50〜70年必要で、到底自分の目で結果は見ることができない仕事ですから、今の林業が衰退していっている理由にもなっているのかもしれません。
せっかく近くに新鮮野菜の生産地があるので、これからはイベントのたびに高梨さんとコラボし、地産地消を実践していきたいと思っています。
本当は、松輪漁港(ここは今や関アジ、関サバとならぶブランドになっている松輪のアジ・サバもある)にも近いのですが、ちょっとイベントに魚は扱えないのが残念です。
これからも地元の情報を出していきたいと思います。