町なみ景観
商店街の役員をすることになり、行政との関わりも増えてきました。
逗子市に町なみ景観課という部署があり、建物の色決めや看板にも勝手なドハデの色彩は規制するなどの条例が定めており、その運用に意見を求められるということです。
そこで取組の先進都市が小田原であり、その視察に行ってきました。
小田原は20年以上前から取組をしており、小田原城跡や国道一号は古い町並みを再生しつつ、調和の取れた景観を町をあげて実施してきて、大変な成果をあげています。
かつての景色と現在とでは隔世の感もあるくらいに違いが歴然です。
この薬局も創業350年以上のお店でした。現在の店主も15代目とのこと。
こういった取組が成果を出していけるのはどういうことだろうと思っていましたが、その実行の責任者の方から話しが聞けました。
その方は小田原の商店街連合会の会長でしたが、20年以上も一途に取組んできた結果のようです。
でも含蓄あるお話しは、景観を進めても短期的には売上に何にも効果はない。
なぜやるかというのは、50年後の孫の代にいい町なみを残すことが、今生きてる人間の務めだと力説してました。
(拍手喝采!!!)
今の時代、自分さえよければ何でもOKという風潮があります。
しかしヨーロッパを見ても、中世の建物を派手な看板も規制して、調和の取れた町なみを不便だけど維持しているのを見ても、日本ももっと将来に対する思いを形に表していかないといけないと思います。
城跡のそばの小学校もとても通常の小学校とは思えない建物にしているし、飲料の自販機も色を押さえて設置がされていました。
そういった一つ一つを丁寧に実行しているのには感心しました。