「人と住まいのいい関係」セミナー報告
「人と住まいのいい関係」セミナーを8月22日(土)に逗子文化プラザホールで行いました。
一般の方にも50名以上ご参加いただき、熱心に聴いていただきました。
私はこういった企画は地域への情報提供であり社会貢献と考えています。
先日の「キリガヤ祭り」も、親子でのふれ合いであり、子供の夏休みの宿題の応援であり、セミナーと同様に地域貢献の一環と思っています。
こんなことを冒頭のご挨拶でお話しさせていただきました。
今回のセミナーでは住まいはいかに空気環境が大事かということを訴えたかったのです。
長野の上田で開業されている「い内科クリニック」の井先生は、土曜も診療で、本来は午後は往診をされているのですが、さすがにこの日は休んでいただき午後一に新幹線で駆けつけていただきました。
そこで前半を、家の壁内を空気を循環させる工法を開発し、特許にもなっているWB工法の開発者の寺島社長に仕組みと開発に至った経緯を話していただきました。
結構ハードな話なので、一般の方には退屈かなと心配してましたが、皆さん熱心に聴いていただきました。
そのあと逗子に到着した井先生に講演をしていただきましたが、さすが現役のお医者さんが現場で体験されている「健康と住まいの関係」を話されると、皆さん吸い込まれるように聞き入っておられました。
先生は在宅医療の草分けで、いまだにそれを実践されていて、これまでに伺ったお宅は600軒以上にもなるとのこと。
以前は、「ホルムアルデヒドなどが健康に影響があるのでは」と思うと、機器を持ち込んで計測し、それを診療の方針の補助にしていたそうですが、今はその玄関を入って空気を嗅ぐだけで「この家は大丈夫」とか「問題あり」とすぐに判断つくようになったそうです。
新しくて立派な家でも、いまだにジンマシンや頭痛、だるさやウツになるくらいに影響を受けている人もいるし、古い家でも空気がとてもすがすがしいお宅もあるといいます。
先生は9年前からWBの家に住まわれ始めたようですが、知らぬ間に自分が飲んでいた様々な薬を全く取らなくなったとのこと。
気づいたのは、薬を出してもらっている薬局の方から「先生は最近薬局変えたのですか?」と聞かれて、自分が薬に頼っていないと気づいたとのことでした。
講演中は何度も「住まいと健康は一体のものですよ」と訴えておられました。
会社では喘息は出ないけど、自宅(貸家のワンルーム)に戻ると発作がでるという患者さんもいて、これらはダニ・カビに影響を受けてることでしょうとも話していました。
自分も多少のアレルギーがあるので、家族のシェルターでもある住まいの空気環境がいかに大事かは身を持って感じています。
これからもこういった事実と重要さを訴えていかないといけないのだと強く思いました。
皆さん熱心に聴いていただき、帰り際のお顔を拝見していると、「来て良かった」という表情をされており、主催した側にとっても、とてもうれしいことでした。
終わってからも両先生に熱心に質問されてる方が4〜5組おられ、それだけインパクトあったんだなぁとありがたく思いました。
また次回も住まいに関する情報提供を企画してみたいと思います。