神奈川県産材 ヒノキの家
最近は、地産地消の流れが建築にも広がってきています。
国もその制度を後押ししていますが、地元産の木材で家造りをしようという意識が広がってきました。
私は今まで、神奈川の県産材で家が建つわけがないと言い張っていました。
理由は乾燥できる状況ではなかったり構造一式が整わないと、オール県産材とは呼べないという考えからでした。
しかし状況は随分と進んできていました。
そこで足柄で製材をやっているところに見学にいきました。
ここでは乾燥機も設置していて、桧だけで構造材を生産していました。
土台から柱、そして梁までをすべて桧で用意しているのです。
これならば「神奈川県産材 ヒノキの家」は実現できます。
この辺は少しいくと箱根の金時山につながるそうで、丹沢と箱根が丸太の出材だそうです。
神奈川では他に道志村方面からも丸太が出てきていて、県内唯一の原木市場が秦野にあります。
これから冬場に向けて伐採時期を迎えるので、この貯木場も丸太で満杯になるようです。
以前は県内の製材業者が活発でなかったので、丸太は県外に売られていました。
私も知らなかったのですが、県の西部には製材をしているところもまだまだ残っているようです。
最近では地元産へのニーズも出始めてきて、少しづつ動き出しているようです。
それに最近の不況も貢献しているとのこと。
土木業者が仕事が少ないので、山の仕事に関わるようになり山林従事者も増えてきているとも話していました。
キリガヤでは、来春に「神奈川県産材 ヒノキの家」を始めることにしました。
輸送のCO2の問題や、定期的な間伐を繰り返し山を守ることや、伐期を迎えた木材を生かしていくことなど、国産材の活用を真剣に考えなくてはならない状況にきています。
少しでも材木屋がこういった認識を広めていくことに取組まないといけないと思っています。
興味ある方は山を見に行きましょう。