新年度にあたり
今回は新年度を迎える心境について話したいと思います。
8月をもって株式会社キリガヤは58期が終了。今月9月から59期に入りました。毎年会社の大晦日から元旦を迎えるにあたっては、反省と新たな年度への思いが交錯する時期になります。
今年で創業126年、法人設立59年になります。法人設立は僕の生まれ年なので、生涯会社の年数と僕の歳は重なっていきます。
【現況認識】
ご存知のように昨今の不動産・建設不況は相当なもので、これまでに経験のないくらいのすざましい状況です。 一部上場会社もいくつもあっという間に吹っ飛んでますし、黒字の発表があったばかりでの倒産も目に付きます。この状況の中、弊社も前期も大変に厳しい決算を強いられましたが、今期は更に不透明な環境での舵取りとなり、もっとも難しい局面かと思います。
完全に「スタフグレーション」の状態で、物価高の賃金上がらず、不況がより厳しくなる最悪の環境です。銀行の不良債権の額も相当な額に上り、今は銀行はなりふり構わず資金の引揚げにかかってます。
この影響で厳しい環境はこれから3〜4年は続くでしょう。
土地も下がるでしょう。
消費者も大きな投資を控える動きになってくるのは確実です。
ガソリンや食料品の値上りなどが一服するまでは、相当に景気も冷え込むことが予想されます。
【今期の方針】
この中での経営は不要な支出は押さえつつ、経営の原点に立ち返り、安全に無理な行動はせずに、周りの状況がよく見えてくるまでは徐行運転に努めます。
今期は増員せずに内部移動も積極的に行い、組織間の垣根を取り払うことを実行します。
縦割りの考えにとらわれている、その意識改革で活性化しようと試みました。
詳細の計画の詰めは今盛んにやっていて、10/4の経営計画の発表会で本格的に始動開始になります。 どこも厳しい分、練った考えが勝負を決すると思います。
経営の考え方は好況期よりも不況期に差が出ると信じて、今年も一年頑張ってみます。