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末長く見守っていきたい町、石巻市を訪ねて。

建築構造材を提供していただいています、株式会社エヌシーエヌさんの総会のプログラムで、
石巻市の被災地を訪れました。
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案内していただいたのは、観光ボランティアの高木さん。
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ご自身自ら被災され、身内を亡くされているそうです。
さらに当時消防士として被災後の救助活動をされた経験を生かして震災の語り部として活躍しているそうです。
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あいにくの雨模様。一部バスの車窓からの視察となりました。
沿岸部に近くなると被災後の様子が見て取れるようになります。
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この界隈は住宅地だったそうですが、ご覧の通りほとんどが更地になっています。
津波によって家々が流された地域です。
現在は住宅を建ててはいけない地域になっているため、残った建物も人が住むことが出来ず、
また、所有者不明のまま、そのまま放置の状態になっているということです。
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湾岸部は石巻市の工場地帯となっていて 日本製紙 石巻工場があります。
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紙の原料となるパルプ木材が津波に流され被害が拡大したとも言われます。
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今はこうして新たな木材が積み重ねられています。
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沿岸部に近くなると防潮堤の建設を見ることが出来ます。
この地域は7mの防潮堤が計画されているそうですが、
「防潮堤によって海の様子がわからなくなってしまうことが怖い」ともおっしゃってました。
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津波に攫われた場所に新たな建物もできています。ここは港湾合同庁舎。
津波避難ビルにも指定されており、避難者は誰でも非常階段を使って屋上に避難でき、
2~3日の生活ができる非常用の備品も整っているそうです。
こうした建物がこの界隈で10箇所備わっているそうです。
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漁業関係の建物も着々と建築中で復興の雰囲気も伝わってきます。
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その傍で放置されたままの建物もあります。
あれから4年経った今なお遅々として進まぬ復興の現実も見せつけられます。
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バスは海から600~700m内陸部の南原町、門脇町地区に停車しました。
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この地域は被災前まで1800世帯 4300人が暮らす住宅街でした。
今はご覧の通りほとんど建物がありません。
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震災で亡くさた高木さんご自身のお母様が、現場から見える近くのお寺のお墓に眠ってらっしゃるそうです。
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この地域を見下ろす海抜60mほどの小高い山 日和山には多くの人々が避難したといいます。
幾度となく繰り返し襲ってくる津波が山にぶつかる度に大きな振動があったそうです。
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この地域の再開発計画なども計画され工事が始まったところもありますが、
地域住民や地権者の意見の相違などでまだまだ計画すら確定しない地域がたくさんあるそうです。
今回の震災の被災地の中で3971人、最大の犠牲者が出た石巻市。
未だ44人の引き取り手のないご遺体があるそうです。
広範囲に渡る被害。一日も早い復興を願ってやみません。
 
『末長く見守って行きたい町、女川を訪ねて。』
https://www.kirigaya.jp/blog/staff/staff_blog/20150331_sb/

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