社長の不定期日記

『仕入先の100周年』

先日 旭川の昭和木材㈱の100周年の記念式典にお招きをいただき伺いました。
この会社は家具や階段材などの広葉樹を扱う会社ですが、
こんにち 日本一の商いをするまで日々成長を続けてきています。
250名ほどの出席で、盛大に開催されました。
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大正2年(1913年)創業して、丸太の集荷から始まり、製材と移行していったのですが、
当時からすぐにドイツへの輸出を行ったようで、最初から目を世界に開いていたのには驚きです。

3昔の写真.jpg 
-30℃を越える極寒の中での伐採出荷作業をして今日につながるのですが、
私たちが果たしてその時代に生きていたらやり遂げられたのだろうか、先人の苦労には頭が下ります。
 
この会社の発展の礎は、普通丸太で少々の甘みがあって商売に成功すると、その先への挑戦はなかなか出来にくいのですが、
常に進化を続ける精神がず~~~っとつながっているのはすごいことだと感じました。
 
今や単に製材だけではなく、加工品の比率を高めていっているのが訪問する度に分かります。
製品になる過程はこんな状況です。
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常にスプリンクラーを回していますが、これは丸太の乾燥を防くためなのです。
 
製材すると桟積みといって、天然乾燥をさせますが、それは2年以上はこの状態です。
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丸太の歩留まりを高めるために、端材も集成材にすることで無駄なく活用するようにするのです。
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こうやって無駄なくして出来上がると、こんな大きな板になります。
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また今年完成したJR旭川駅では、建物内部に相当量のタモ材が使われています。駅全景.jpg

改札.jpg

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これらも提供したのが昭和木材でした。
公共物では不燃が条件になり、それにも挑戦してクリアしたそうです。
こういったあらゆる木材の可能性に挑戦を続けてきたのです。
弊社のチャネルオリジナルも木材の防火を手がけていますが、
樹種により(レッドシダー:タモ)表情は随分違うものだとじました。
 
今回100周年の式典に参加して、「常に進化し続ける」ことを目標にしてやってこられた企業の日々の積み重ねが
今の姿になっていると感じて、大変に勉強になりました。
 
キリガヤも131年もの間商売をさせてもらってきましたが、今後更に高い目標をもってやっていかなくてはならないと強く感じました。
 

2013年9月14日 06:25|カテゴリー:社長ブログコメントをする