人生30代 大切論
最近自分が還暦を目前にして、社員に「人生30代が一番大切だ」と説いている。
よもや自分が還暦になるとは…20代や30代の頃はそれすら想像もつかなかった。
その頃は「この世に存在しないかもしれない」と思ったことさえある。
人生は本当に「一瞬の如く」と思う。
例えば…新幹線こだまをホームで待っている。
「のぞみ」が通過する。
それを見送るときの様を想像してご覧と。
あっという間に、一瞬のうちに過ぎ去る「のぞみ」
まさにこれまでの60年も、あの一瞬と同じに思える。
そこで振り返ると、30代にどれだけ「ど真剣に生きたかどうか」が勝負を分けると思う。
30代を頑張れば40代が見えてくる。
40代が見えれば50代もやっていける。
勝負は60過ぎの人生がどれだけ輝けるかだと思う。
大企業に属していて、会社の看板が外れたら、とたんに何もできなくなるという話しもよく聞く。
人生の最後は皆個人の力量で、地元の中で生活をしていく訳だから、会社の看板と関係なく生きれるようにしておかないといけないだろう。
聞く話しに「老人が切れやすい」というのがあるそうだ。
それは会社の看板が外れ、家庭でもいる場所がなく、奥さんからも邪魔にされ、疎外感からそういった精神状態になっていくのだろう。
私が30代論を唱えるのにも、こういうケースもあることを知ってほしい。
今、会社がどんどん倒産している。
もし自分の会社が倒産したとする。
そこで「ど真剣組」と「要領いい組」とあって、そのどちらも誰か知合いに再就職を相談する。
「ど真剣組」の人には、何とか助けになってあげたいと思いあちこち当ってみる。
少しでもと自分の範囲以外にまで声を広げていく。
「要領いい組」にはそんな行動を取るだろうか?
あたかも当った振りをして、「やっぱりどこもダメだったよ」と答える筈。
要はど真剣にやるということは、誰のためでもなく結果は皆自分のためになっている。
要領よくやって、会社への不平不満をたらたら述べていて、人の前ではいっぱしのことをならべても、神様やお天道様はみんなよ〜〜〜く見てるということ。
とにかく自分はこうして生きてきたので、生き方には皆それぞれの考えがあるけど、どうか若い皆さんには30代・40代を「ど真剣」に生きていって欲しいと思います。