社長の不定期日記

『陸前高田 竹駒神社祭礼のお手伝い』

竹駒稲荷神社の「初午七年大祭」がひらかれました。
本来は午年ごとで、12年毎の祭礼であったようですが、それではあまりに間が開きすぎと、
今は6年毎に行われるようです。
その6年ぶりの祭礼に神輿を担いで欲しいと要請があり、
逗子の神輿会の協力で今回のお手伝いは実施されました。
今回は地元の方の不足するところのお手伝いと思って現地に行ったのですが、
まったく状況は違いました。
神輿を担いで集落を練り歩くのは、全て逗子の皆さんの役割でした。
神社の総代の方に話しを聞いたら、昔は消防団の若手の人が担いでいたそうです。
その消防団は今は人がいなくなり、今回は神輿を出せるかどうか、
場合によっては車に積んで歩くしかないかとも考えたようです。
消防団の人たちは震災で多くの人が亡くなってしまったようです。
震災の時には身を挺して避難の誘導等をされていたのでしょう。
祭礼そのものも開催するかどうかも悩んだようです。
 
18日の夜に逗子を総勢31名でバスで出発
早朝に気仙沼に到着して、少し被災地の見学
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初めての人が多いので、そのあと陸前高田の一本松を見てから神社に行ったのですが、
4ヶ月ぶりの市内の景色は全く変わっていました。
コンベア1.jpg

コンベア2.jpg

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松原のあった海辺の市街地は10m近くの嵩上げの工事が始まっていました。
山を切り崩し、その土を埋め立てに使う。
それをダンプでやったら10年かかるそうです。
そこを山から埋立地にベルトコンベアで運ぶことで2年で完了する計画だそうです。
まるでジェットコースターが市中を張り巡らせている感じでした。
 
神社は山の上にあり、稲荷神社にもなっているようで鳥居がいくつもあるのですが、
震災で2つは基礎しかなく、倒れたようです。
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神輿が練り歩きだすと家から出てきた年配の方は手を合わせて拝みます。
こちらの神輿は突き上げる動きはなく、神を乗せてあるく静々とした神輿です。
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神輿の前に180人くらいの行列があり、ヤッコさんもいるのです。
途中休憩も間がなく、みなで担いだままでした。
神輿2.jpg
 
いくつかの集落を練り歩き昼になると、それからは集落ごとの芸が披露されます。

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高さ10mくらいのはしごで虎が追いかけてよじ登っていく様は迫力ありました。
他にもたくさんの演芸があり、昔はこうやって部落ごとに結束を図る大事な行事だったのでしょうね。

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それから私たちは神輿を納めにまた山に登っていきました。
集合写真.jpg
 
今回はなんかすがすがしい気分になりました。
こうやって地元の大事な6年に一度の祭りにお呼びいただき、
地元の大事な戦力と見ていただけたのは貴重な経験でした。
私たちは一点集中で陸前高田、それも竹駒地区に支援活動をしてきたのですが、
その人間関係がこういったことへつながったのです。
何度も行っている間に顔見知りが大勢できてきて、
それがお祭りでは一同に会するので自分の田舎のような気分になりました。
 
本当の自立・復興まではまだまだ時間を要するでしょうが、次のお祭りは自立・復興が済んで、
皆が明るい笑顔で迎えられるようにっていて欲しいと祈らざるを得ません。
今回も0泊3日の弾丸ツアーでしたが、参加された方も日曜の明け方に逗子に着いて、
疲れはあるにしろ気持ち洗われたという表情でした。
さぁ元気出していきましょう!!!

2014年4月22日 02:15|カテゴリー:社長ブログコメントをする